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藤田 虎一 さん

INTERVIEW
#02

地域特産品マイスター

せとか・甘平

[育てている柑橘]甘平・せとか・清見・温州みかん

愛媛県オリジナルブランドである「甘平」
その味わいは、天下一品という。その甘平の第一人者であり、日本特産農産物協会が認定する地域特産物マイスター(甘平)でもある藤田さんに甘平づくりについて話を伺いました。

天下一品の味わい「甘平」

名前の由来の通り、糖度の高い甘く平たい果実である「甘平」。その味わいは他の中晩柑を圧倒している。
果皮が薄く、剥きやすく非常に食べやすく濃厚な味にしゃきっとした独特の食感は他の果実にはないと言われている。
今から約10年前に品種登録され、愛媛オリジナルブランドとして生産されるようになった。他県では生産することが許されない。
まだまだ数量がつくられておらず、非常に高価な品種で1玉800円以上するものもある。藤田さんは宇和島市石応地区で、この甘平づくりを約15年前から行っている。

生産が難しいその理由

この「皮の薄さ」のため育てるのが困難を極める。夏~秋に雨が少ないとすぐに皮が割れてしまう。
割れてしまうと商品にはできない。全体の約3割が割れてしまうのは普通で、人によっては8割がだめになってしまったという話も聞くらしい。外の皮と中身が比例して大きくなれば割れないので、園地に張り巡らせたパイプからの水量を調節したりしながら割れないように面倒を見ていかねばならない。
また秋には、表面の鮮やかな色を保つために、1玉1玉ていねいに赤いネットをかけて日焼けから守る作業をしなければならない。
1日2000個にネットを掛けるのが精一杯という。収穫前には脱色しないように今度は黒いネットをかけていく。とにかく手間がかかるのだ。

あらたな品種にかけた思い

1町5反(約1.55ha)の農地を管理している藤田さん。
とにかく自分でやるのが、こだわり。摘果作業なども任せない。
昭和36年に就農して温州みかんづくりを行ってきたが、現在は単価の高い中晩柑主体の経営にシフトした。
2000年代にはいると、温州みかんの「極早生」で緑色の皮がオレンジ色になるのが遅れ、外側の皮が浮く「浮皮」が頻繁に見られるようになった。着色には昼夜の温度差が必要だ。冬が暖かくなると、着色は悪くなる。この原因が地球温暖化かもしれないと言わた。環境の変化に合わせて生産する品種を変えなければならないと藤田さんは考えた。
そこで2010年代に入り、現在は全国でも知られている高級柑橘である「せとか」と愛媛オリジナルブランドの「甘平」、この2つの品種を中心に生産を拡大させてきたのだ。

未来のみかん農家のために

農家の後継者のために活動している。
平成18年に宇和島中晩柑部会を新規設立して、甘平などの品種の生産方法を指導してきた。
愛着のある温州みかんは残したいが、このままでは飯は食えない。そういう農家が収益の上がる高級で美味しい中晩柑をつくれるようにしていくことが未来のみかん農家をのためだと語った。